
2007年7月19日(木)から21日(土)まで、「広がるオーディオ技術 (Divergences of Audio Technology in Our Life)」をテーマとして、東京・科学技術館において開催されている「
AES東京コンベンション2007(AES 13th Regional Convention, Tokyo)」の会場から、楽器を中心とした展示会とは一味違う、気になるプロフェッショナル向けのオーディオ関連製品などをピックアップしレポートをお届けします。
AES東京コンベンション2007では、お馴染みの各社オーディオ、楽器メーカー、代理店などが、多数の機器展示・プロダクトセミナー・産学展示(今回のコンベンションより入場無料!/要入場受付)などを行い、さらに有意義なセッションが目白押しのコンベンションプログラム(有料)も実施されており、取材当日は平日にも関わらず多くの来場者で賑わいをみせていました。
ソリッド・ステート・ロジック・ジャパン社は、アナログ・ワークステーション・システム「
AWS 900+」を中心に、統合的な音響システム環境を展示。最近ではプロフェッショナル・スタジオのみならず、ミュージシャンのプライベート・スタジオなどでも非常に人気の高い「
XLogic」シリーズ(X-Rack, Alpha Channel, Alpha VHD Prなど)」も、実際に稼働可能な形での展示が行われていた。さらに、ホスト・コンピュータへの負荷をかけずに、同社「XL 9000 K」シリーズのチャンネルストリップと、マスターバス・コンプレッサーをプラグインとして利用できるDSPユニット「
Duende」も、ProToolsをホストとする形でセットアップされていた。
エムアイセブン・ジャパン社ブースには、コンソール統合型DAWシステム「
ID Console」の開発元として知られている
WK-Audio社のコンパクトな「
Nuendo」専用サーフェイスコントローラー「
DAW CONTROLLER EDIT」が日本初登場!堅実かつ頑丈な作りとスタンダードな操作体系を踏襲したインターフェースは、作業スピードが要求されるMA現場などで大変重宝しそうな製品。
また、
シンタックス・ジャパン社では、上記の
EDITと
Nuendoによる音楽制作環境と共に、2007年5月にオーストリア/ビエナにて開催された「AES Vienna 2007」にてアナウンスされていたデジタルマイクロフォンマルチチャンネルインターフェイス「
DMC-842」の実機展示が行われていた。DMC-842は、同社ハイエンド・マイクプリアンプ/ADコンバーター「
Micstasy」と同等の価格で、オーディオインターフェイス、および世界標準規格のAES 42をサポートするデジタルマイク用のパワーサプライ/コントロールデバイスとなっている。
フォステクス社からは、フランクフルトにて開催されたMusik Messe 2007にて発表されたロケーション・レコーダー 「
PD606」および「
PD204」が登場した。残念ながらまだ実際に動作する状態にはなかたったが、LEDや液晶画面など各部が点灯または表示可能なモックアップ・モデルとなっており、製品の外観的雰囲気を製品版さながらに体感することができる。ドラマや映画のロケ撮影現場などのシーンで多数利用されているという同シリーズだけに、その最新機種の登場に期待している業界関係者も非常に多い!気になるリリース時期については、現在未定としながらも年内のリリースを目指し鋭意開発中との情報あり。
メディア・インテグレーション社では、現在同社にて輸入代理店業務を行っているハードウェア&ソフトウェアのデモンストレーションを実施。先日最新のファームウェアがリリースされ大幅な機能が向上したMetric Halo社Mac専用FireWireオーディオインターフェース「
Mobile I/O」シリーズをはじめ、ユーザー待望の完全ネイティブ環境対応を果たしたSonnox社「
Oxford」プラグインシリーズ、その他ソフトウェアを軸とした低コスト、省スペースながらもプロフェッショナルな要求に応えうる制作環境の提案がなされていた。
なお、同ブース内には数多くのミュージシャンやプロエンジニア、スタジオなどのユーザーから高く支持されているプロ・ショップ「
ROCK ON PRO」が同時に出展しており、ハイスピード・イーサネット・プロトコルEuConテクノロジーを採用した
Euphonix社のメディア・アプリケーション・コントローラー「
Euphonix MC」の紹介や、耐久性・信頼性・メンテナンス性に優れた独立型HDソリューション「
Proceed Drive」シリーズなどの各種ソリューションを展示していた。各種製品のセットアップや相性などを含めた検証作業、質の高いバックアップ体制、システム設計/構築など、プロフェッシナルを対象とした同店ならでは充実のサービスにも要注目だ。

話題の1bitレコーダー「
MR-1000/MR-1」を使ったデモンストレーターによる演奏の録音体験ができるテーブルや、MRシリーズ開発者に直接様々な質問、相談が可能なカウンターなどが設けられ、和やかでアットホームな雰囲気を醸し出していた
コルグ社ブース。さらに、要チェックなのは無音動作、耐衝撃性、省電力を実現したMR-1000のSSD(Solid State Drive)搭載モデル!参考出品のため今後の製品化については未定とのこと。SSD搭載モデルの製品化を希望するユーザーは、ぜひブース内メーカー担当者までリクエストを。また、会場ではフィールド・レコーディングの第一人者である「
ジョー奥田」氏によるミニ・トーク・イベントが開催されており、氏の実践に即した豊富な話題が来場者の人気を集めた。
コンチネンタル・ファーイースト社は、
CharterOak社の高級コンデンサ・マイクほか、日本ではまだ馴染みの少ないSONTRONICS社製マイクの新製品、バリアブルパターン・バルブ・コンデンサ・マイク「
HELIOS」、リボン・マイク「
SIGMA」、ステレオ・リボンマイク「
APOLLO」など3モデルを参考出品した。実際の試聴は行えなかったものの、クラシカルかつソリッドなデザインと共に、そのサウンドにも非常に期待が高まる製品、ご来場の際はぜひチェックしていただきたい!
タック・システム社ブースには、MacBookProをコアとし、FRONTIER DESIGNのフィジカル・コントローラー「
AlphaTrack」や、MAGMA社のExpressカード対応PCIeスロット拡張シャーシ「
ExpressBox Pro」を利用したノートブックで動作可能なPro Tools TDM環境がセットアップされており、モバイル環境においても、高音質なレコーディングを行えるシステムが提案されていた。また、今後同社にて取扱予定となっている、快適な音楽制作の現場には欠かすことのできないコストパフォーマンスに優れたな高機能メッシュチェア「
Ergohuman(エルゴヒューマン)」などの展示も合わせて行われていた。

その他、
TCエレクトロニック日本支社では、マルチチャンネル対応のラウドネス・コントロール・プロセッサー「
DB-8/DB-4」と、同機に搭載可能なSD/HDフォーマットをサポートしたSDIオプションカード「
DSP6000 SDI」(最大8chの48kHz、24bit)、さらにDynaudio Acoustics社の新スタジオ・モニターシリーズ「
BM12A」、「
BM6A mkII」などを展示。
ヤマハ社ブースでは、デジタル・ミキシング・コンソール「
DM2000VCM」や関連周辺機器を連携させたサラウンド制作システムや音声中継システムなどを構築し、実際のオペレート方法などをレクチャーしていた。
また、
フェアライトジャパン社では、ブース内にミニシアターを併設し、次世代ウルトラハイビジョンシステムにおいて採用された「22.2マルチチャンネル音響システム」や、DAW統合型デジタルミキシングコンソール「
DREAM II Constellation XT」、および新しいコントローラー「
Xynergi(シナジー)」などのデモンストレーションも行われた。