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MM Pickup Gadget #002「EDIROL / R-09」

 毎回、ミュージック・マスターがセレクトした音楽や音が制作に関する話題の製品を、様々なゲストと共に徹底紹介していく番組「MM Pickup Gadget」(エムエム・ピックアップ・ガジェット)。第2回目となる今回は、大人気のWAVE/MP3レコーダー「EDIROL / R-09」をピックアップ!ゲストには、弊社ミュージック・マスターガイドシリーズの著者としてお馴染みのテクニカル・ライター「木村公彦」氏をお招きして、R-09の様々な活用方法について伝授していただきます。また、同氏による「R-09スペシャルレビュー」も同時のお届けしますので、ぜひ皆様ごゆっくりお楽しみください!!もちろん、番組は「MMポッドキャスト」でも好評配信中です!

     
   
     

■EDIROL / R-09 スペシャル・レビュー


 ポケットに収まるコンパクトボディとプロのレコーディングスタジオでも通用するハイクォリティな音質で、発売当初は品切れが続出。現在ではライブや練習スタジオの録音ツールとして欠かせない存在となっているのがWAVE/MP3レコーダーR-09だ。

 最近ではPodcastを使った音楽配信やPodcastをiPodに自動転送して好きな場所で音楽や番組を聴くという方法が普及しているが、R-09とPodcast/iPodを組み合わせると、バンドメンバーに録音した練習の演奏を送って聴いてもらったり、バンド演奏をネットに公開するなどのように活用することができる。ここではR-09を使ってライブ演奏やスタジオ練習の演奏をiPodでより良い音で聴いたり、Podcastの素材をより良い音で録音するにはどうするか、といった点についてチェックしてみたい。

 

■iPodでより良い音で聴くには?


 R-09で録ったスタジオ演奏などをiPodで再生すれば、通勤通学の間など好きな場所好きな時間に、演奏のチェックを行うことができる。屋外のようなパソコンがない状況でも、バンドのための時間として活用できるというわけだ。R-09で録ったものをiPodでより良い音で聴きたい場合、iPodが対応しているオーディオフォーマットを確認する必要がある。iPodで再生できるオーディオフォーマットはWAVE(無圧縮)/MP3(32~320Kbps, CBR/VBR)/ AAC/AIFF/Apple Lossless。いずれのフォーマットもサンプリングレートは44.1KHzまでとなっているので、R-09で録音を行う際は「16ビット/44.1KHzのWAVE形式」に設定すれば最も高音質でiPodで再生できるということになる。

 R-09では、これよりも高音質な24ビット/48KHzのWAVE形式で録音が行えるのだが、この形式のオーディオファイルは音楽制作用なので、iPodなど一般向けオーディオ機器では対応していない。iPodでの再生を考慮する場合は「16ビット/44.1KHzのWAVE形式」に設定しよう。R-09でレコーディングの音質を設定するには、FINDER/MENUボタンを長押しして[1. Recording Setup]を選択し、Sample Rateを[44.1KHz]、Rec Modeを[16bit-WAVE]に設定する。

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 ただし、無圧縮のWAVE形式ファイルだと音質的には最高なのだが5分の曲で約50MBにもなってしまうので、iPodの容量の少ないモデルだとあっという間に空き容量が減ってかなり厳しい。そんな場合は、MP3でレコーディングしよう。R-09では44.1KHz/320KbpsのMP3でレコーディングすると、そのままiPodに転送して再生が行える。ちなみにMP3を始めとする圧縮オーディオでは、「Kbps」で表されるビットレートの数値が音質(無圧縮オーディオの再現性)を左右する。このビットレートは1秒間に転送されるデータ量を表すもので、数値が大きいほど高音質になる。R-09では、Recording Setup画面でSample Rateを[44.1KHz]、Rec Modeを[MP3-320Kbps]に設定してレコーディングを行おう。パソコンでの変換なしに画面上でサクッと設定を変えるだけで、そのまま高音質なMP3形式ファイルで録音できるのはうれしい。

■R-09で録った高音質な演奏に絵をつけて配信する


garagegand_thumb.jpg Podcast と呼ばれるインターネットからダウンロードできるラジオ番組やオーディオ番組の配信がプロ/アマを問わず行われているが、最近ではオーディオと一緒に写真を切り替えて表示するエンハンスドPodcastも普及しつつある。R-09で録った高音質な演奏に写真をつけて配信するには、R-09ではWAVE形式で録音しておき、Windowsなら「Sound It!」、Macなら「GarageBand」などを使って編集すると、Enhanced Podcast(拡張ポッドキャスト)に対応したAAC形式ファイルを手軽に作成することができる。

rear_button_thumb.jpg なお、録音するときに、音量差が激しい演奏だと突然大音量になったときに音が歪んでしまうことがあるが、このような事態を防ぐには大きな音が入力されたときに自動的にレベルを抑えるAGC(オートゲインコントロール)をオンにして録音するとよい。また、コンパクトなR-09は、屋外ライブなども手軽にレコーディングできるが、その際低音域のノイズをカットするLOW CUTをオンにしておくと、風の吹かれノイズを抑えることができる。

 今回のレビューを通じ感じたR-09のアドバンテージは、なんといってもハイクォリティな音質とどこにでも持ち運べるそのコンパクトさだ。実際にスタジオ練習にも持ち込んでみたが、見た目の印象よりもさらに軽く(携帯電話なみ!)荷物として負担は全く感じなかった。これまで重いHDレコーダを持ち運んでいたのがウソのようだ。また、記録メディアにSDカードを採用しており、ディスクドライブのようなモーター駆動音に悩まされる心配が全くないのも、アコースティック楽器などのデリケートな録音作業を行うユーザーにとって大きなメリットといえるだろう。さらに、オプションの専用カバー・スタンド・セット「OP-RO9C」とR-09用マイク・スタンド・アダプター「OP-R09M」を使うとR-09をマイクスタンドに取り付けられ、スタジオやライブで自由な高さと位置でレコーディングできるのが非常に便利だった。

 今回は、R-09とiPod/Podcastを組み合わせた活用例を紹介したが、アイデア次第でまだまだ色々な利用法が考えられるはず!ぜひ、皆さんにもR-09を実際に使って、オリジナルの活用方法を見つけてもらいたい。(文=木村公彦)

筆者プロフィール:木村公彦
 コンピュータ&デジタルミュージック・ライター。これまでに、パソコン誌、DTM雑誌、企業サイトなどに執筆。解説本は「音楽CD-Rの焼き方に強くなる本」(メディア・テック出版)、「[これで確実]CD-R/RW DVD-R/RWの仕組み・書き方・買い方」「[これでプロ級]スキャナの上手な活用法」(技術評論社)、「Mac Fan GarageBand3マスターブック」(毎日コミュニケーションズ)、「ACID Music Studio活用BOOK」「Cubase4/Cubase Studio4攻略BOOK」(ミュージック・マスター)などがある。

製品仕様:R-09
 ●トラック数:トラック=2(ステレオ)●信号処理:AD/DA変換=24ビット、44.1kHz/48kHz●データ・タイプ:MPEG 1/Audio Layer 3(MP3)フォーマット(サンプリング周波数=44.1kHz/48kHz、ビット・レート= 64/96/128/160/192/224/320kbps)、WAVフォーマット(サンプリング周波数=44.1kHz/48kHz、サンプル・サイズ=16/24ビット)● 記憶メディア: SDカード(64Mバイト~4Gバイトに対応)●オーディオ入力:内蔵マイク(ステレオ)、マイク・ジャック(ステレオ・ミニ・タイプ、プラグイン・パワー対応)、ライン・ジャック(ステレオ・ミニ・タイプ)●USBインターフェース:ミニBタイプ・コネクター、USB 1.1/2.0マスストレージ・デバイス・クラス対応●外形寸法:本体63(W)×102(D)x29(H)mm●本体質量:145g●本体色:ブラック・レッド、ホワイト●本体価格:オープンプライス(市場予想税込価格38,000円前後)

フィシャルサイト(http://www.roland.co.jp/products/jp/R-09/index.html)


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