MusicMaster.jpでは、2007年1月18日より21日までカルフォルニア、「アナハイム・コンベンションセンター」にて開催されている「NAMM Show 2007」のスペシャルレポートを掲載!!
皆様、「NAMM Show 2007 Special Report」シリーズはお楽しみいただけましたか?残念ながら4回に渡ってお届けして参りましたNAMM Showの現地レポートも今回で最終回。まだまだ皆様にご紹介したいメーカーや製品はつきることがありませんが、ひとまずこれで現地からはお別れとなります。そんな中、急遽決定いたしましたスペシャルリポート第四弾も、有終の美を飾るべくラストスパートでお伝えしていきましょう!
さらに、取材チームの帰国後には現地でのフォトセッションを豊富に取り揃えた「NAMM2007フォトギャラリー」の近日公開も予定しておりますのでお楽しみに!
「Tube MP」シリーズなどのマイクプリを製造するメーカーとしても有名な「ART」からは、1Uサイズに真空管(チューブ)を8つ搭載したオーディオインターフェース「TUBEFIRE8」が登場!各アナログ・インプットに装備された真空管プリアンプによる独特で伸びやかなサウンドは、他では味わえない魅力的なサウンドとなっている。フロントパネルには各入力に関するゲインノブ、ピークLED、メーターなどがところ狭しと並べられており、一方バックパネルにはフォンキャノン兼用入力端子、ワードクロック入出力、さらにはHi-Z端子も2つ用意されているのでギターやベースの同時録音などの際にも便利に使用できそうだ。
これまでも数々の往年の名機をソフトウェア化してきた実績を持つ「Arturia」が次なる新製品「Jupiter-8V」を発表!Jupiter-8Vは、80年代を代表するシンサイザーであり、未だにレコーディング現場においても現役で活躍するシンセサイザー「Jupiter-8」を基本として開発されており、当時ロックからポップスまで幅広いシーンで人気を博したあのサウンドを見事に再現することに成功している。(2007年3月リリース予定/価格現在未定)
さらに、Arturiaの社名ロゴにも見られる「Software&Hardware」の文字の示すとおり、ついにArturia初のハードウエア・シンセサイザー「Origin」がリリースされることになった。姿を現した待望のハードウェア・シンセサイザーは、クールなハードウェアデザインと明快なユーザーインターフェースは、これまでの同社ソフトウェア製品をまさに具現化したかような仕上り。サウンドの試聴こそ不可能な状態であったが、その完成を期待させるに十分な存在感をアピールしていた。
「Behringer」のギターオーディオ/ MIDI インターフェース「GUITAR LINK UCG102」は、ケーブルが一体となったコンパクトな設計のUSB インターフェースだ。Native Instruments「Guitar Combos BEHRINGER Edition」や Kristal Audio Engineシーケンサーなどのソフトウェアがあらじめ付属するため、購入したその日からハイクオリティーなギターレコーディングを気軽に楽しむこができる。
また、今回のNAMM2007でさらなる普及の兆しを見せているデジタルDJギア関連の新製品「B-CONTROL DEEJAY BCD3000」も登場。Native Instruments Traktor 3 LE DJ(付属)をはじめとする対応ソフトウェアを、レコード感覚でプレイ、ミックス可能!マイク/フォノプリアンプ・インプット、ミキサー機能に加え、4chのUSB オーディオインターフェースとしても使用することができるのも便利そう。Windows XP/Mac OS X対応。
NAMM2007にて、「Amlitube 2 Jimi Hendrix Edition」(ジミヘンの機材セットを忠実に再現!)を発表した「IK Multimedia」ブースには、デモンストレータとしてジミ・ヘンのソックリ?さんが出演して会場を沸かせた!さらには、以前より情報のあったエフェクトボード「Stomp I/O」の実機による試奏なども可能となっており、ハードウェアの面からもギターリストをばっちりサポートしてくれる発売の待ち遠しい新製品だ。その他、Miroslav Philharmonikの廉価版となる「Miroslav Philharmonik Classical Edition」やギターリストのための簡単レコーディングソフトウェア「Riff Works」(Amplitube LE付属)など盛り沢山の展示内容となっていた。
「MOOG」からの新製品は、MoogerFoogerシリーズのニューラインナップ「FreqBox」。 VCOを内蔵し、入力信号とのハードシンクやFMなどのシンセサイズが可能な強力エフェクターとなっている。また、ウェブサイトでは既に情報公開されていたスタンダードタイプの「Little Phatty Stage Edition」の実機も公開。カラーリング、デザイン的変更以外には、Little Phatty Tribute Editionとの違いは特になし。なお、ライトやキャビネットをユーザーが自由に組み合わせカスタマイズできる「Minimoog Voyager Select Series」についても、いくつかの展示が行われたが、詳細に関するアナウンスは後日とされていた。
MOTUブースでは、各種ソフトウェアの新製品こそ発表がなかったものの、各誌の2006年ベストインターフェース賞など受賞した「UltraLite」や8つのマイクプリを内蔵した新オーディオインターフェース「Pre8」などのモックアップ展示が行われた。なお、ブース内ではDP5や各種ソフトウェアインストゥルメントなどのセミナーも実施された。
日本では、MOTUと同じく「ミューズテクス」よりディストリビューションされている「Audio Ease」は、待望のヴァージョンアップを果たした「Altiverb6」、および新製品の「Speakerphone」を展示。擬似的にサウンド再生環境を再現するSpeakerphoneには、携帯電話やヘッドセット、アンティーク家電など数々のモデルが収録されている。収録風景や苦労を考えると思わず良い意味で笑ってしまうようなかなりレアなエフェクトは、音楽制作だけなくサウンドトラックや効果音作りなどにも活用できそう。
「Muse Research」からは、単体ハードウェアで、VSTプラグインをあたかもハードウェア音源のように操ることができる「Recepotr」を、さらにスペックをアップグレードした「Recepotr PRO」、および「Receptor Pro Jr」が登場!止まることを知らないOSの進化や変化、高性能PCが低価格化の一途を辿る中で、常に安定した動作環境を提供してくれるハードウェア・タイプのプラグインプレイヤーの重要性は、今後ますますプロフェッショナルには欠かせない存在となるはずだ。
「Universal Audio」からは、長い間ユーザーから待ち望まれていたノートブック環境でも、秀逸のUAD-1プラグインを利用することが可能となる「UAD-Xpander」(キャリングケース付属予定)が発表された。Express Card対応となるUAD-Xpanderには、PCI-e版UAD-1などと同様のDSPが搭載されており、パフォーマンス的にも同様のパワーを実現した。ミラーコーティングで仕上げられたボディーは、若干運用時には汚れが目立ちそうではあるが高級家電のような洗練されたデザインが非常に魅力的な逸品となっている。また、同時にWindows XP 64bit edition/Vistaにネイティブ対応した「UAD-1 Software Version 4.5.1 Preview Release 1 for Windows」へのアップデートも発表されており、さらなるパフォーマンスの最適化などが行われている模様だ。
「FXpansion」の新製品は、なんとソフトウェアシンセサイザー「D-CAM Synth Collection」。「Strobe」、「Amber」、「Cypher」の3つのシンセは、独自開発されたモデリングテクノロジーにより構築された音源を採用しており、シンプルなインターフェースは操作も直感的なのが好感が持てた。今回試聴が可能だったのは、4つのアルペジエーターを搭載した比較的ストレートなアナログモデリングシンセサイザー、Strobeのみであったが、その非常にウォームで、ファットなサウンドは今後のリリースが非常に期待大だ!!また、今回は現地で配布されているカタログベースでの紹介のみとなったが新作「BFD2」の登場が予告されていたのも大きなサプライズとなった!
その他リリースされたばかりの「BFD」専用ライブラリPlatinum Samples「Andy Johns - Classic Drums」、「BFD Percussion」などの試聴コーナーも展開、あわせてBFD Percussionのレコーディング・エンジニア「ジョン・エムリッチ」氏による華麗なるデモンストレーションが行われ会場を沸かせていた。
「TASCAM」ブースでも、怒濤の新製品ラッシュ!Frontier Designとの共同開発された24bit192kHz、Hi-Z入力対応FireWireオーディオインターフェース「FireOne」をはじめ、8ch同時録音/24ch同時再生対応しさらなる高音質化を実現したハードディスクレコーダー「2488MKII」、1GBのメモリーを内蔵しMP3などの再生も可能なiPodライクなギタートレーナー「MP-GT1」、小型ギターアンプにCDプレイヤー+ギタートレイナー+エフェクトなどを内蔵した新しいタイプのギターアンプ「GA-30CD」、入出力数を拡張したDM-3200/DM-4800用拡張FireWireカード「IF-FW/DM mkII」、1Uサイズの業務用のDVDプレーヤー「DV-D01U」など非常に魅力的で現場で即戦力として活用したいバリエーション豊かなラインアップが並んだ。
KORGブース内には、「Plugsound Pro」など開発元として知られる「UltimateSoundBank」も出展しており、新ドラム音源「BEAT inc」が発表されていた。ドラム音源ソフトウェアとしては、後発となる製品だけに、他社有名ドラムマシーン(ハード&ソフト)形式のサンプル/ループの読み込みに対応するなどメリットは多い。また、一見してわかる特徴的なドラムパッドのインターフェースは、KORG「padKONTROL」との相性も抜群との説明がなされていた。現時点での発売時期などに関する明確なアナウンスは得られなかった。
「Fixed Noise」は、KONTAKT 2 PLAYERを採用したサンプルベースの音源「OTTO」を開発しているメーカー。ブースでは、今後リリースが予定されている新ライブラリ「Teddy Riley's Sound Library」のアナウンスがなされていた。90年代を一世風靡したニュージャックスウィングの創始者であり、現役の大御所サウンドプロデューサー「Teddy Riley」氏自らが監修によるライブラリの発売には、ファンならずとも非常に楽しみな製品。2007年3Q(10月程度)のリリースとなるらしくまだ発売までにはしばらく時間があるが、ぜひともTeddy Rileyファンのコアな要求にも応えるNJSサウンドから現在の最先端シーンまでをバッチリ押さえた音源の登場を心から期待したいところだ!
「Zoom」からは、好評のハンディーモバイルレコーダー「H4」をさらにダウンサイジングした「H2」を、ショーケース内に展示。実際に触れることはできなかったものの、そのボディーサイズから想像するにかなりの軽量化が実現している模様だ。さらに、軽量・コンパクトでソリッドな形状のボディーが印象的なハードディスクレコーダー「HD16」、および「HD8」も登場!CD-Rも内蔵も内蔵しており、PCなどを必要とせず一台のみでレコーディングを完結したいユーザーには最適な製品といえるだろう。
自社製品のすべてのプラグインをバンドルした超弩級プラグインバンドル「Mercury Bundle」をリリースしたばかりの「Waves」のブースでは、バンドルにも含まれる「V-Series」や新しい16バンド対応のマキシマイザー「L3-16」などを中心に公開。Waves専用の外部DSPユニット「APA32」 や「APA44-M」を利用した強力な制作環境では、従来のネイティブ環境では得ることのできない絶大なDSPパワーにより、Mercury Bundleに含まれる膨大な数のプラグインをより有効に活用できる!
ユーザー待望の3年ぶりのメジャーバージョンアップを果たし、さらに高音質で高機能を実現ながらも、視認性を向上させた秀逸のユーザーインターフェース・デザインにより快適な操作性を確保した「CUBASE4」に俄然入場者からの注目が集まっていた「Steinberg」。最新版CUBASE4では、驚異的な作業効率を生み出すサウンドフレーム構造、VST3対応最新VSTインストゥルメント&エフェクト、より強力になったスコアエディタ、同社Nuendoでも好評のコントロールルーム機能などを搭載し、ヴァーチャルレコーディングスタジオとしての完成度が一段と高まった。また、Winodws/Macintosh(Intel Macを含む)完全クロスプラットフォームを実現する数少ない本格派DAWソフトウェアでもある。
日本国内でも最近人気のDAWソフトウェアCakewalk「Sonar6」については、今月末には発売が予定されている最新OS「Microsoft Windows Vista」に完全対応したニューヴァージョン「v6.2」が発表された。Vistaとのリリースに合わせて、アップデータも提供される予定とのことなので、最新のOSを活用しいち早く音楽制作環境を構築したユーザーにとってはなんとも心強い対応だ。(ただし、周辺機器のドライバ対応についてはご注意を!)もちろん、最新OSへの最適化にとどまらず多数の機能強化や新機能の追加も行われており、すべてのSonar6ユーザーとっても必須のアップデートとなることだだろう。
LOUD Technologies「Mackie」ブランドの新アナログミキサーは多くのファンを持つVLZシリーズの後継機種となっており、その名も「VLZ3」シリーズ。シリーズ初のユニバーサル電源を採用した堅牢なボディーは可搬性にも優れ、VLZの特徴ともなっていた好評のヘッドルーム、EQについてはONXYシリーズを経て正常進化し、さらにリファインされた独自のものとなるとの情報。そのサウンドは如何なるものに仕上げられているのか非常に気になるところである。
今や業界のデファクトスタンダード的フィジカル・コントローラーとなったMackie Controlシリーズも、デザインを一新し「Mackie Control Pro」として再登場した。リニューアルされた筐体デザインは、よりソリッド感のあるシルバーで統一されており、ハードウェア的にも4ポートUSB/MIDIインターフェース機能、新しくリファインされたP+Gフェーダー、より耐久性、操作性に優れたジョグダイヤル、自照式ボタンの採用などの様々な強化がなされている。従来のパームレスト部分が大きく裁ち落とされことにより、旧Mackie Controlと比較し設置面積の省スペース化も果たされている。なお、Mackie Control Pro搭載されるプロトコルやコントロール機能関しては、すべてのソフトウェアとの互換性を十分に確保する意味からも従来から変更されてない。さらに、4ch対応へと増強されたFireWireオーディーオインターフェースが搭載可能なDJミキサー「d.2 Pro」、およびONYXクラスのマイクプリアンプ、換装式クロスフェーダー、4ch縦フェーダーなどを採用したプロフェッショナルモデル「d.4」も展示されていた。また、DJミキサーにFireWireオーディーオインターフェース機能を追加するオプションカード「d.Series FireWire Card」には、タイムコードをレコードやCDに記録した「MIX VIBES PRO 6」が付属するなど、非常にコストパフォーマンス面にも優れたデジタルDJソリューションとなっている。
なお、ほぼ一画面ですべて音楽制作に関する操作が可能なDAWソフトウェア「Tracktion」もヴァージョン3へのアップデート、MIDIハードウエア&ソフトウエア・コントロール「C4 Commander」のアップデートなどソフトウェア関連の今春にむけてのリリース予定なども会場にてアナウンスが行われた。



